プロフィール

大村 健

Author:大村 健
BIG BLUE DIVING 代表
ガイド会 所属
タイの持つ二つの海を舞台に、年がら年中潜り続ける。趣味は水中写真で、愛する我が海を、美しく撮ってあげたい。

タイトルについて:
ニルバーナとは、涅槃(ねはん)や至福の境地という意味。水中での~んびりするってこと。何も考えずに、水中カメラのファインダーを覗いている時とても幸せなのです。

Takeshi Omura


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トウアカクマノミ

スズキ目/スズメダイ科/クマノミ亜科/クマノミ属
学名:Amphiprion polymnus
英名:Saddleback anemonefish

タイ、シャム湾に浮かぶタオ島は、
偏った生態系の海と表現される通り、

潔く・・・!?

たったの2種類のクマノミしか見られないが、
それぞれの生息数は半端なく多い。

ビッグブルーが位置する『サイリービーチ』には、
ショップ前だけで、軽く50コロニーに
200匹くらいのトウアカが確認されているが、
我々が調査しきれないその他の広大なエリアに、
いったいどのくらい生息しているのかは見当もつかない。

トウアカクマノミ
全長:7cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島

トウアカクマノミの写真でよく見かけるのは、
触手の短いイボハタゴイソギンチャクとの共生だが、
触手の長いマバラシライトイソギンチャクとの共生も見られる。

個人的に長い触手の方が絵になるので好きだ。
この写真では、丁度うしろにカラフルなソフトコーラルがあり、
背景に美しい色を添えてくれた。

トウアカクマノミ2
全長:10cm、12cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島

頭が赤いから『頭赤(とうあか)』というわけだが、
個体によって性格や顔の模様が違うので、
模様が綺麗でおとなしいのを選ぶといい。

トウアカクマノミ3
全長:12cm、10cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島

でも、中には、赤い部分が極端に狭い、
口の周りだけが泥棒ヒゲのように赤い『口赤』の個体もいる。
これはこれで笑えるので、人気の被写体となっている。

この写真の2匹は、卵の世話をしているところ。
ヒレで煽いで新鮮な海水を卵に送ったり、
口を使ってゴミを取り除いたりしている。

高水温で安定したタオ島の海では、
通年、産卵と孵化(ハッチアウト)を繰り返している。
コロニーごとに割とバラバラの周期で繁殖行動をとるので、
くるりと一回りするだけで、卵を産み付けているところ、
産まれてたて、数日目、孵化直前などと、
様々なステージの卵を見比べることができる。

トウアカクマノミのハッチアウト
全長:0.7cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島、サイリービーチ

目星をつけたコロニーへ、ナイトダイブで出かけると、
孵化の瞬間(ハッチアウト)に立ち会える。

静まり返った夜の海、一心不乱に
胸鰭や口を使い卵に刺激を与える親クマノミ。

やがて、その瞬間はやってくる。
卵がプルプルっと震えたかと思うと、
透明な殻を破って稚魚が外界へ飛び出す。

まさに生命の神秘、感動的なシーンだ。

螺旋状に泳ぎながら水面に向かい旅立つチビっ子たち。
1000個ほどの卵が孵化しても、無事に生き延びて、
新天地のイソギンチャクにたどり着けるのはほんの一握り。。。
思わずガンバレって応援してしまう。

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スズメダイモドキ

スズキ目/スズメダイ科/スズメダイモドキ属
学名:Hemiglyphidodon plagiometopon
英名:Sweetlip Damsel

スズメダイモドキ幼魚
幼魚 全長:2cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島 水深:6m

スズメダイの仲間は、幼魚の時は可愛くて、
成魚になると不細工になるパターンが多い(と思う)が、
成魚の見た目のイケてなさと、幼魚の可愛さのギャップで言えば、
このスズメダイモドキがブッチギリのナンバー1だ。

スズメダイにしては異様にデカくて、縄張りに侵入してくる
ダイバーにアタックしてくるので、評判はすこぶる悪い。

幼魚の時はめちゃくちゃ可愛いく、成魚と異なる模様を持つ。
体側後部の眼状斑は、捕食者に対するフェイントで、
捕食者の思惑とは反対の方向へ逃げるためといわれる。

スズメダイモドキ若魚
若魚 全長:10cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島 水深:6m

少し成長すると、青い部分が無くなり、
全体的に黄色っぽくなってきて、眼状斑も消えてくる。

どうしてこんなに体色が変わるのか?

縄張り意識の強い種ほど、成長過程で体色が変わる傾向がある。
同じ模様でうろちょろしていると、大きな魚にシメられてしまうのだ。

スズメダイモドキ成魚
成魚 全長:15cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島 水深:7m

そして、ついに成魚らしい模様になれた!
それにしても、不細工やな~(笑)。
英名の『スウィートリップ』とはいったいどういうこと?

でもね、こんな不細工で憎たらしい奴でも、
その生態を知ると、微笑ましい目で見守ってあげらるようになる。

この種のスズメダイは、縄張りにある珊瑚のポリプをついばんで、
そこに藻類が発生するようにして、その藻類を餌として食べている。
まさに自給自足で、海のお百姓さんと呼ばれている。

苦労して耕した我が畑に怪しい進入者が入ってきたら
追い出そうとするのもうなずけるでしょ?

たまに、アイゴやブダイの集団に畑を荒らされて
途方にくれている姿を見かけると、ちょっと感情移入してしまう。。。

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ローミングダムゼル (オキスズメダイ)

スズキ目/スズメダイ科/オキスズメダイ属
学名:Pristotis obtusirostris
英名:Roaming Damsel

ローミングダムゼル
全長:12cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島

前に、下記の記事を書いていたら、本当に増えてきて、
そこらじゅうで見れるようになって来たので、
加筆&写真も美しい成魚のものに差し替えまーす。

↓以下、過去の記事

閉鎖海域のシャム湾は、とても偏った生態系を育んでいる。
ある種は爆発的に多いが、ある種は全くいない。
そんな海で永らく潜っていると、あれっ!?こんな魚は見たこと無いぞ、
というのがたまに出てきて、そういう魚が突然増えだすこともある。

このスズメダイの仲間は、僕自身、タオ島で何千本と潜ってきて、
たったの2回しか見ていない。(2個体×2回のトータル4個体)

果たして、これから増え始めるか・・・、それともすぐいなくなるか・・・
同じ海でも少しずつ変わっていくのが面白い。

ところで、この魚には、和名としてオキスズメダイというのがあるが、

オキスズメダイ
学名:Pristotis jerdoni (1873年記載)は、

ローミングダムゼル
学名:Pristotis obtusirostris (1862年記載)の

幼魚のシノニム(異名同種)とされているらしい。

jerdoniよりもobtusirostrisの方が早く記載されているので、
先取権の原則により後者の学名が採用されており、
ここでも、ローミングダムゼルという名前を採用している。

※この件につきまして、魚鑑定の権威である瀬能先生をはじめ、
魚の生態に詳しい水中写真家の大方先生、ガイド会仲間のガルーダ氏に
アドバイスいただきましたこと、この場をかりてお礼申し上げます。


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トマトアネモネフィッシュ

スズキ目/スズメダイ科/クマノミ亜科/クマノミ属
学名:Amphiprion ephippium
英名:Tomato anemonefish

※以前に書いた記事ですが、アンダマン海のシーズン到来なので再登場させます

タイにはマレー半島を挟んで東西に二つの海がある。
半島の西側はインド洋となり、マレー半島とアンダマン諸島、
ニコバル諸島との間の海を特にアンダマン海と呼ぶ。
日本人ダイバーにとっては馴染みの薄い魚も少なくなく、
インド洋の固有種や、アンダマン海の固有種が沢山見られる。

トマトアネモネフィッシュ
幼魚 全長:4cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、カオラック、シミラン諸島

アンダマン海の固有種の代表選手がトマトアネモネフィッシュだ。
ハマクマノミのインド洋対応種で、インドトマトとも呼ばれる。
幼魚の時はハマクマノミに似て、鮮やかなオレンジ色の体に、
頭部を覆うように白いバンドがくっきりと入っている。

共生しているイソギンチャクの色も、
種類や健康状態などの条件により様々なので、
綺麗な写真を撮るための要素として選びたい。
この写真のイソギンチャクはとっても綺麗な緑色をしていて、
トマトのオレンジがくっきり浮かび上がるので気に入っている。

トマトアネモネフィッシュ3
若魚 全長:7cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、カオラック、リチェリューロック

成長とともに白いバンドは消えていき、
白いバンドの一部がちょうど眉毛のように残ることがあり、
困った顔のようでとても可愛い。

トマトアネモネフィッシュ2
成魚 全長:10cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、カオラック、シミラン諸島

成魚になると、完全に白色横帯は消えて、
オレンジの体側後部に黒斑が現れ、
名前の通り熟したトマトのような色になる。

緑色のイソギンチャクの中にいると、
まさに、トマトサラダのよう!?

アンダマン海に来たら、是非リクエストしたい魚種だ。

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アンダマンダムゼル

スズキ目/スズメダイ科/ソラスズメダイ属
英名:Andaman Damsel
学名:Pomacentrus alleni

アンダマンダムゼル3
全長:5cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、カオラック

「アンダマン○○」という名前のついた生物がいるので、
カオラックのシーズン中には、そういう奴らも紹介していきたい。

写真はアンダマンダムゼル。
東部インド洋、アンダマン海で見られる固有種だ。

アンダマン海で潜っている時、ふと視界に入ってくるのがコイツ。
とってもギラついたブルーの体色が目立ちまくっている。
この写真も、ストロボの光が反射しているわけじゃなくて、
肉眼で見てもこんな感じにテカっているのだ。

ドバーっと群れてたら、一面ギラギラ輝いてさぞ綺麗だろうに、
たいてい単体か少数のグループで地味なガレ場に生息している。

ところで、そもそも何でこんなにギラついているのだろう???

突き出た口、派手な体色、縞模様、目玉模様、
細長い体系、もじゃもじゃの皮弁、吸盤状の鰭などなど、
様々な特徴を持つ生き物たちも、それぞれに進化してきた
過程には必ず何らかの理由があるはずなのだ。

アンダマンダムゼルの世界では、
ギラついていることがステータスなのだろうか。
モテる条件、繁殖能力の高さをアピールできるとか!?
縄張り争奪戦に有利だとか!?
あまり目立っていると、捕食者にも見つかりやすいだろうに・・・
だから、臆病ですぐに巣穴に隠れる性質も進化したのかな?

こんなことを想像しならお魚ウォッチングをするのも面白い。

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インディアンダッシラス

スズキ目/スズメダイ科/ミスジリュウキュウスズメダイ属
英名:Indian dascyllus
学名:Dascyllus carneus

インディアンダッシラス
全長:6cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、カオラック

フタスジリュキュウスズメダイに似ているが、
尾丙から尾にかけて白いのが特徴。
そして、よーく見ると、というか、ちゃんと光を当てて
写真をアップで撮ると、鮮やかなブルーの小斑が
綺麗に浮き上がってくる。

比較的浅い水深のエダサンゴなど、
身を隠すことの出来る場所に群れているので、
ダイビングの後半、安全停止の前などに
ゆっくり観察&撮影できるよ。

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ハナビラクマノミ

スズキ目/スズメダイ科/クマノミ亜科/クマノミ属
英名:Pink anemonefish
学名:Amphiprion perideraion

ハナビラ
全長:3cm 撮影者:大村健 撮影地:タイ、タオ島

閉鎖海域シャム湾・タオ島の海は生態系が偏っている。
クマノミ類はたったの2種しかいないという潔さ。(笑)
しかし、その2種がとてつもない数で生息している。
トウアカクマノミとハナビラクマノミだ。

魚だけでなく、水底に生息する珊瑚やイソギンチャクにも
生息の偏りが見られ、チュンポンピナクルなど隠れ根の上は、
絨毯を敷きつめたような一面のセンジュイソギンチャク畑。
そこに、ハナビラクマノミが千単位の数で大群生している。
世界の海を舞台に活躍するプロの水中カメラマンさん等も、
こんな風景は他では見たことがないと言う。
タオ島のハイライトの一つと言える風景だ。

本当はその大群生の迫力を写真で表現したいのだけど、
カメラを構えて近づくと密集したイソギンチャクに隠れてしまい、
沢山のハナビラクマノミが舞い群れる様子を撮ることは難しい。
もっと早いタイミングでこのブログにも紹介するつもり
だったのだが、なかなか納得のいく絵が撮れていないため、
ついつい先送りになっていたのだった。

ところが、今年の異常気象で、4月から6月にかけて、
長い間高水温が続いたために、タオ島の海のサンゴや
イソギンチャクが白化し始めた時、白化の過程の
あるタイミングでセンジュイソギンチャクがとても
美しい色彩になり、ハナビラクマノミの可愛さを
引き立ててくれることに気付いた。

白化現象に対して不謹慎とか言うのではなく、
その生き物を美しく写真に残してあげたいという思いで
このイソギンチャク&ハナビラに向かい合った。

死に逝くものが持つ幽玄な美しさとでも言おうか、
健康な状態でもなく、白化して死滅してしまうのでもなく、
ちょうど微妙な色の抜け具合の時のみ、
この紫~白のグラデーションが出る。

ハナビラクマノミの名前の由来は、水槽で飼っていたとき
ヒラヒラと花弁が散るように死んでいったから、と言うが、
白化したイソギンチャクとの組み合わせには哀愁漂うものがある。

7月現在、水温は通常並み(30度)に戻り、
日に日にサンゴに色が戻っていくのが分かる。
白化が始まりつつも残っている多くのサンゴ、イソギンチャクは
このピンチを切り抜けることができそうだ。

今度はワイド構図で元気なイソギンチャク畑の上を
沢山のハナビラが舞い泳ぐ姿を紹介したい。

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